環境調和型新素材研究グループ

研究代表者:大石 好行

目的

 今日では有限な資源を考慮し、自然環境と調和した生活と生産を支え、持続可能な発展を担保するための新しい科学技術が求められている。本研究グループでは、化学のさまざまな立場からこの課題を追求し、環境調和型新素材の研究開発に集中的に取り組む。具体的には天然資源の化学的有効活用技術の確立、バイオミメティックな機能を備えた有用化学物質の探索と新規合成経路の確立、人類に有用な新規化学素材の開発、これらの化学物質または化学素材の活用による損失の少ない動力伝達システムの開発などを行う。

構成員:9名(2015年4月現在)

有機系新素材サブグループ

機能性高分子合成化学      大石 好行 ・ 芝崎 祐二
有機合成化学・触媒化学     嶋田 和明 ・ 是永 敏伸
有機材料化学・ヘテロ原子化学 木村 毅

無機系新素材サブグループ

環境化学・無機材料化学    平原 英俊 ・ 會澤 純雄
化学工学・結晶工学        土岐 規仁
界面化学・トライボロジー     七尾 英孝

研究概要

 自然環境との調和と社会の持続可能な発展に貢献する新しい化学技術を追求するため、天然資源の化学的有効活用技術の確立、バイオミメティックな機能を備えた有用化学物質の探索と新規合成経路の確立など、環境調和型新素材の研究開発に集中的に取り組みます。

研究テーマ

1)トライボロジーの表面化学に関する研究(七尾英孝)
2)新規潤滑油添加剤のトライボロジー特性に関する研究(七尾英孝)
3)トライボ化学に関する研究(七尾英孝)
4)有機EL用アノード側電極の光取り出し効率向上と製造技術の確立(土岐規仁)
5)高活性均一系不斉金属錯体触媒の開発(是永敏伸)
6)環境低負荷型複合体(グリーンコンポジット)の開発(平原英俊)
7)環境対応型接着技術の開発(平原英俊)
8)天然ケイ酸塩を基材とするカビ毒吸着剤の開発(會澤純雄)
9)ドラッグデリバリーシステム用高分子の開発(芝崎祐二)
10)ポリアミド樹脂などのハロゲンおよびリンフリー製造法の開発(大石好行)
11)フレキシブルプリント配線基板用接着性ポリイミドの開発(大石好行)
12)ハロゲンおよびイオウを含まない高屈折率樹脂の開発(大石好行)

研究実績

発表・外部資金(H26)

学術論文12件、口頭発表53件、資料・解説2件、

共同研究・受託研究など5件

発表・外部資金(H24)

学術論文15件、口頭発表32件、資料・解説2件

共同研究・受託研究など 9件

その他の活動

研究拠点形成・重点研究支援採択プロジェクト(H25〜H27)

「次世代高効率機能性有機/無機複合材料の開発」(代表者:大石好行)

(概要)本プロジェクトでは、有機化学、無機化学、界面化学および化学工学の学問領域を横断的に取り組むことができる共通の鍵化合物として「機能性へテロ構造化合物(両親媒性化合物など)」に着目して、化学技術学術研究拠点を形成し、環境調和型機能性新素材の開発とその産業界への応用展開を目指します。

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 第1回講演会(H26.6.20)
 「シランカップリング剤の機能、反応と作用機構」
   岩手大学工学部 客員教授  山田 保治

 第2回講演会(H26.7.4)
 「炭素繊維およびCFRPの成形加工技術の開発」
  (公財)科学技術交流財団 主任研究員  鈴木 智幸

 第3回講演会(H26.7.18)
 「シランカップリング剤の効果的な使い方と処理効果」
   岩手大学工学部 客員教授  山田 保治
 「微細加工技術(フォトリソグラフィー)とレジスト材料」
   岩手大学工学部 客員教授  花畑 誠

 第4回講演会(H26.10.9)
 「シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法」
   岩手大学工学部 客員教授  山田 保治

 第5回講演会(H26.10.10)
 「化学系企業で活躍しよう!」
   日本燐酸株式会社 代表取締役社長  宮本 操

 第6回講演会(H26.10.23)
 「シランカップリング剤の応用(ナノハイブリット材料の開発)」
   岩手大学工学部 客員教授  山田 保治

 第7回講演会(H26.10.31)
 「液晶性高分子の基礎と応用」
   山形大学大学院 教授  米竹 孝一郎

 第8回講演会(H26.11.5)
 「理系女性研究者としての歩みと福島復興への取り組み」
   金沢大学 名誉教授  田崎 和江

 第9回講演会(H26.11.5)
 「架橋と表面修飾による機能高分子材料の創製」
   東京工業大学大学院 教授  高田 十志和

 第10回講演会(H26.12.11)
 「多分岐ポリイミド系気体分離膜の開発」
   京都工芸繊維大学大学院 助教  鈴木 智幸

 第11講演会(H27.1.22)
 「微細加工用レジストの最近の動向」
   岩手大学工学部 客員教授  花畑 誠
 「液晶性を示すデンドリマーの構造とその応用」
   山形大学大学院理工学研究科 教授  米竹 孝一郎
 「オリジナルな研究を目指して:ポリペプチド、高分子改質、分子間相互作用」
   福島大学共生システム理工学類 教授  金澤 等

 第12回講演会(H27.2.4)
 「炭素繊維の概要と三菱レイヨンの炭素繊維・複合材料事業について」
   三菱レイヨン株式会社 大竹研究所炭素繊維開発センター センター長  宇野 博文
 「CFRP用熱硬化性ポリイミド樹脂の研究開発」
   宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空本部 主任研究員  石田 雄一
 「今後のものづくりにおけるCFRPの可能性について」
   宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 航空本部 主任研究員  青木 雄一郎
 「CFRPの成形装置・成形技術とその用途」
   極東貿易株式会社 新素材部コンポジット課  寺岡 良征

 第13回講演会(H27.3.10)
 「改質剤のin situ生成を利用した熱硬化性樹脂の高性能化」
   横浜国立大学大学院 准教授  大山 俊幸
 「ハイブリッドハードコート剤の設計・調製と高機能化」
   岩手大学工学部 客員教授  山田 保治
 「チタノキサン系有機-無機ハイブリッドの開発とそれを用いた高屈折率材料」
   ナガセケムテックス(株)研究開発本部 新素材開発室 室長  西田 裕文

 第14回講演会(H27.3.16)
 「形を変えるブロックコポリマー:可変な連結様式の構築と特性制御」
   東京工業大学大学院 教授  高田十志和
 「これまでの重縮合原理を越えた縮合系高分子合成」
   神奈川大学 客員教授(東京工業大学名誉教授) 上田 充
 「企業におけるポリイミドの機能化材料設計の研究開発」
   後藤技術事務所 代表  後藤 幸平
 「高分子材料の研究開発を振り返って」
   東レ(株)フェロー  井上俊英

リンク

応用化学・生命工学科