高温PEFC研究グループ

高温作動可能なPEFCの新規電解質の研究開発

研究代表者:芝﨑 祐二

目的

 我が国の燃料電池・水素技術開発ロードマップでは、2030年頃に達成すべき数値目標として、燃料電池自動車(FCV)で航続距離800 km以上・最大出力密度6 kW/L・最大負荷点0.6 V以上・耐用年数15年以上・最高運転温度100℃以上・燃料電池システムコスト<0.4万円/kW、が示されている。FCVにおける航続距離800 km以上、を達成するためには、現行の触媒に対して10倍以上の活性を持つ新しい触媒の開発が必須であり、そのために、120℃の高温で作動する燃料電池が求められている。現在の高分子電解質型燃料電池(PEFC)の電解質膜の耐熱温度は約80℃であり、上記目標達成ためには革新的な材料の設計と開発が望まれている。私たちの高分子設計、プロトン伝導型高分子の開発、燃料電池用触媒の開発、燃料電池システムの評価等の実績を生かして、次世代社会に供する新しい燃料電池の開発を行っていく。

構成員:7名(2020年7月現在)

高分子化学 :芝﨑 祐二
薄膜材料科学:山口 明
材料科学  :関本 英弘*
計算科学  :鈴木映一*
電気化学  :竹口 竜弥、宇井 幸一*、ラフマン エムディ ミジャヌル

(*はイオン液体サブグループ)