加速器科学研究グループ

研究代表者:成田 晋也

目的

 国際リニアコライダーや東北放射光といった大型加速器計画が東北・岩手を候補地として進められています。そこで、本研究グループが中心となり、岩手大学理工学部の持つ多様な研究シーズと加速器科学関連分野との連携を積極的に進めることで、これら計画を強力に推進させるとともに、岩手大学理工学部における新たな研究の展開から、地域イノベーションや新産業創成につなげていきます。

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構成員:13名(2018年4月現在)

成田 晋也、 根岸 健太郎、 西崎 滋、 八代 仁、 越谷 信、 大河原 正文、
山本 英和、 吉本 則之、 葛原 大軌、 中山 敦子、 小林 悟、 廣沢 一郎、
長谷川 琢哉

研究概要

 国際リニアコライダー(ILC)の国内候補地が北上山地に決定し、さらに東北放射光構想が5年以内の実現に近づいている現状で、岩手大学の教職員や学生が放射光利用を含む加速器科学の知識を学び、持続可能な工学のための工学(ソフトパス工学)を教育研究において展開する新しい研究グループを設置する。

 岩手大学には放射光ユーザーである教員が複数在籍しており、各自の研究の更なる展開、相互の研究を連携する共同研究の推進と新たなユーザーの拡大を目指す。環境負荷の少ない新物質の発見や高機能素材の創製に寄与できる。

 また、放射光施設の建設や運用における技術ニーズに関する情報を講演会等の開催により共有し、この分野に対する理工学部の研究シーズの創出と研究の進展を目指す。加速器建設における省エネルギーシステムの開発や安全・安心に関する技術開発における貢献を目指す。

研究実績

加速器建設・運用に関する研究

高エネルギー粒子計測(成田)、
地下構造物の建設と耐震、防災(山本、越谷、大河原、小山田)、
金属材料の表面処理技術(八代)、
超電導・低温技術(藤代、内藤)

放射光を用いた物性研究

有機半導体の成長過程観測(吉本)、
遷移金属イオンの価数評価(藤代、内藤)、
電池材料の評価(門磨)、
粘土鉱物の構造解析(大河原)、
コンクリート材料の組織評価(小山田)

リンク

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