研究代表者:三好 扶
目的
社会的背景として、平成27年1月23日に発表され2月10日に閣議決定された「ロボット新戦略」において、2020年までのアクションプランに農林水産業・食品加工業におけるロボット(20件以上)を実用化する数値目標がある。この現状で、岩手大学の教職員や学生が農林水産関連分野を実証フィールドとしたロボット工学を学び、持続可能な社会を実現するための工学(ソフトパス工学)を教育研究において展開する新たな研究グループを設立する。
構成員:10名(2018年4月現在)
三好 扶、 萩原 義裕、 明石 卓也、 金 天海、 佐々木 誠、 小山 猛、
米倉 達郎、 萩原 由香里、 古舘 守通、 松本 行朗
研究概要
岩手大学理工学部にはロボット工学者である教員が複数在籍しており、各自の研究の深化、相互連携による共同研究を推進することで、農林関連業およびロボット工学との連携が極めて希薄である水産関連業の革新を図る。
また、岩手県水産技術センターおよび県内関連企業から多数のニーズが寄せられており、ロボット工学が展開されることに期待が大いに寄せられていることから、これらの情報を共有するとともに研究シーズの創出と農林水産関連分野のロボットによるイノベーションを目指す。
具体の研究テーマは、設立当初は農林水産関連分野では水中資源調査・管理用ROVの研究開発と機械学習による小型船舶安定制御を実施し、これらの成果を実証フィールドにて展開するとともに、新たな課題や地域課題に基づくイノベーション創出を実施する。
研究実績
平成27年度 口頭発表2件、著書1件
平成27年度大船渡市産学官連携研究開発事業(共同研究)
学長裁量経費(平成27年度地域課題マッチング型)
「磯根資源調査のための水中移動ロボットシステムの開発」
学長裁量経費(平成27年度地域課題研究支援経費)
「アワビ・ウニ漁の省力化・高効率化のための複数種の波に対応した自律安定小型船舶の開発」
平成27年度いわて次世代産業シーズ育成試験研究(2015.7-2016.1)
「静的破砕剤注入式伐倒ロボットに関する研究」
表彰・報道
平成27年度
8月23日(日) 堀川エコロボットコンテスト出場
8月28日(金)-30日(日) ‘15水中ロボットベンション in JAMSTEC 出場
主な活動
平成27年度 表彰1件、報道1件